7条のCourtyard House

敷地は中心市街地より10分程度の住宅密集地。前面道路以外の3面はすでに住宅が建ち並び、裏には3階建てのアパートが隣接しています。車2台分のガレージと、趣味のピアノを思いっきり奏でたいという2つの条件を満たし、採光や通風を確保するために建物のほぼ中央に中庭を配し、ここから全てを組み立てていくデザインの提案をしました。北海道の場合、特に多雪地域では、雪の心配により中庭を取り入れることに消極的になり、周辺環境との折り合いをつける解決策を狭める傾向にあると感じています。壁に囲まれる中庭空間は以外に雪積も少なく、建物の際の雪は沈んでいくので影響は考えるほど大きくありません。ピアノ室は凍結深度まで下げた基礎の空間を利用し半地下とし、天井高を3500確保し音響効果を狙いました。リビング・ダイニングはハイサイドライトより差し込む日差しを取り入れ、冬の貴重な太陽エネルギーを室内に取り込み、暖房の負荷を軽減しています。