常磐公園を望む家

敷地は旭川市中心部に位置し市民憩いの場である常磐公園に面している。緑がとても豊かで近隣には旭橋、道立美術館や市立図書館、公会堂などが建つ文化エリアで、常盤の杜を中心に賑わいの中にも落ち着いた環境の中に佇んでいる。敷地の南側には高層マンションが隣接していることもあり、北側の常盤公園に面しているメリットを最大限に生かすため、緑を建物内に引き込むためのテラスを中間領域として北側と西側に配した。1階と3階はプライベートスペース、2階にパブリックスペースと水廻りを配し、2階と3階は南から北へ抜けるアーチ状の開口を有する吹抜けにより結び付けることで、より一層公園の豊かな緑の杜を建物内部へと導いている。湿式外断熱工法を採用することにより超高気密・高断熱の省エネルギー住宅ができあがった。暖房及び給湯は電気によるヒートポンプ方式を採用、ランニングコストも抑えられ、床暖房+薪ストーブにより床・壁・天井の蓄熱帯(コンクリート躯体)により家全体を効率よく暖め、マイナス20度を下回る厳しい旭川の自然環境にも快適な室内環境を維持できている。