今年は、雪に関わる災害のニュースが多いですね。北陸の大雪や東北、北海道におけるブリザードによる交通障害、雪下ろし時の転落事故など・・・  旭川市は11月中旬から3月いっぱいまでの約4.5か月間は雪のある生活です。雪国で暮らす人々の生活にとって、雪の存在はとても精神的、肉体的に大きく負担になります。春になって溶けてなくなってしまう雪に、旭川市は34億円を除排雪費として年間予算に計上しています。今日は今シーズン2回目の屋根の雪下ろしをしました。平屋の部分だけですが、雪の重量を計算すると≒9ton(1、2月はパウダースノーなので軽いですが、3月になって水分を含むと、同じ量で13ton位になります)。北国の生活では今、いかに雪の処理を簡単に、負担を少なくするかは住宅設計のニーズとしては必須です。屋根の形は家をデザインする上でも重要なポイントになりますが、落雪や雪下ろしの労力の軽減にもリンクします。風の吹く方向などは、雪庇(せっぴ)のできる場所をある程度特定しながら建物の位置や隣地建物との離隔に影響を与えます。いずれにしても、雪は荷重負担や雪の処理方法など、北国の生活に大きくのしかかってきます。


北国の生活で雪庇は悩みの種
雪下ろし後は、除雪機で空地へと雪を飛ばします