建築費の高騰により、中古物件にも影響が出始めています。都内では中古マンションも1億円越えの物件も出始めているようです。私たちは次の世代に何を伝え残していかなければならないのか真剣に考えていく必要があります。古い建築は 耐震性が悪く 汚く狭く使いづらく、費用対効果を考えるとお金を掛けるのはもったいないと考えてしまいがちです。しかし現在は、解体費もかなり高くなり(ゴミの処分費・輸送費が大きく原因している)、古い建物=解体ではなく、一呼吸おいて冷静に判断することも必要です。しかしながら、使えないものを無理に手を加えて残したとしても、価値を上げることが限定的であれば疑問です。構造的にも耐震性を確保し、空間構成もある程度自由に考え、変化を楽しむことができるリノベーションが大切です。これからの時代は、無理なく無駄なく建築を使い続けていくことも視野に入れ、まちづくりを考えていくが必要があります。